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ジムナストラーダ(Gymnaestrada)のお話

ジムナストラーダは、世界体操連盟(Federation International of Gymnnastic)が主催する体操の祭典です。健康を求めて体操をする仲間が各国から集まり、自分たちの作品を披露したり、教育プログラムを発表したりして楽しく交流する集いです。オリンピックと同じように4年に1度開催されます。

この催し物は、1950年、国際体操連盟会議の席上、オランダのフランソワ・ソマー(J.H.F.Sommer)氏がスウェーデンのリンギアド(スウェーデン式体操の創案者 P.H.リングを記念して1939年に開催した国際体操大会)にヒントを得て、「体操を国際的にデモンストレーションすることが、体操を全ての人たちに普及できる」と考え、「国際体操フェスティバル=ジムナストラーダ」を提案したことが始まりです。1953年に第1回大会がオランダのロッテルダム市で、7月15日から1週間にわたり開催されました。ここに、14カ国から5,000名が参加しました。

そして、次のように開催されて行きました。

開催年開催国・開催都市参加国数参加人数レポート
第 1回
オランダロッテルダム14 5,000
第 2回
ユーゴスラヴィアザグレブ16 6,000
第 3回
西ドイツシュウットガルト1610,000
第 4回
オーストリアウィーン2815,000
第 5回
スイスバーゼル299,600
第 6回
西ドイツ西ベルリン2310,500
第 7回
スイスチューリッヒ2314,200
第 8回
デンマークヘルニング2517,300
第 9回
オランダアムステルダム2819,500第9回アムステルダム大会探訪のあれこれ
第10回
ドイツベルリン3419,194第10回ベルリン大会探訪のあれこれ
第11回
スエーデンイエテボリ4021,045
第12回
ポルトガルリスボン

このジムナストラーダの目的を世界体操連盟では次のように示しています。

1)一般体操(非競技の体操全般)の価値と多面性を人々に知らせて、その普及を図る。
2)身体を動かす喜びと感動を呼び起こして、自ら活動する関心を呼び覚ませる。 
3)表現の可能性を示し、その理念を人々に伝える。
4)一般体操の新しい知識と展開を示す。
5)体操指導者の研修に寄与する。
6)世界の体操関係者を一堂に集め、相互理解と友好関係に貢献する。
7)自国の体操の特徴や考え方を披露する。

この大会に出場できるのは、上記の目的に合致するグループが対象となります。目的のなかで規定している一般体操の領域は、わが国のなかでおこなわれている健康体操、婦人体操、高齢者体操、親子体操、ジャズ体操、さらにはエアロビクス、太極拳、ヨーガ、真向法、自彊術といえるのではないでしょうか。

日本からの参加は、1975年の第6回大会からです。

1975年-第 6回大会筑波大学、国士館大学
1982年-第 7回大会筑波大学、国士館大学、日本ジャズ体操指導者連盟、MGLA(大阪地域体操リーダー連絡会議)
1987年-第 8回大会筑波大学、国士館大学、日本ジャズ体操指導者連盟、MGLA(大阪地域体操リーダー連絡会議)、日本体育大学、中京大学、春山体操グループ
1991年-第 9回大会筑波大学、国士館大学、日本体育大学、新潟大学、日本ジャズ体操指導者連盟、春山体操グループ、MGLA、アート体操研究会、町田市リズム運動サークル、全日本自然運動連盟
1995年-第10回大会筑波大学、国士館大学、日本体育大学、新潟大学、日本ジャズ体操指導者連盟、、M.G.L.A、アート体操研究会、 春山体操グループ、全日本自然運動連盟、湯澤きよみ音楽体操グループ、T.G.S、川元健康づくりグループ&サンヘルスクラブ、町田市リズム運動サークル、真美フレッシュ体操
1999年-第11回大会筑波大学、国士館大学、日本体育大学、新潟大学、日本ジャズ体操指導者連盟、M.G.L.A、アート体操研究会、全日本自然運動連盟、湯澤きよみ音楽体操グループ、川元体操グループ、Gymnity&Tabataチーム、森本ジャズ体操グループ、町田市リズム運動サークル、真美フレッシュ体操、西川和子体操と小野登美子体操